海外での育児不安、一人で悩まないで!海外からの育児相談は、こうやろう!
海外歴8年、出産、育児ともにほぼ海外です。
二人の子供を現地の病院で出産し、一人目を出産した時には、言葉の通じない医師とのやり取りで、なかなか大変な思いをしました。今思うと、完全にマタニティブルーでした。また、出産後もちゃんと眠れない、休めないことも重なり、産後うつのような感じでなかなか大変でした。
今は、カラッと晴天のような育児をしています。
そんな中、日本の医師や専門家と医療相談ができる方法を知っていれば、もっと心が軽くなっていたような気がします。
自分の体験も踏まえ、海外で育児をされている方、これから海外へお子様(小さいお子様だけでなく)と住む予定のある方に、少しでも不安を取り除く、
海外からの医療相談の方法について書きます。
- オンライン医療相談(日本小児科医会国際部)
- 子ども医療電話相談事業(#8000)(厚生労働省)
- 海外の日本人学校、補習授業校に通学するお子様がいる場合
1.オンライン医療相談(日本小児科医会国際部)
海外在住、または在住予定の子供の健康に関する質問をメールですることができます。ただし、急性疾患で、今すぐ回答が必要な方は近くの病院へ行ってください。
ホームページを見ると会の更新情報が少し古い気がしますが、医療相談は2018年度も行われていますので、予防接種や現地での病気など、心配がある方は相談してみるといいでしょう。
相談はこちら → オンライン医療相談(日本小児科医会国際部)
2.子ども医療電話相談事業(#8000)(厚生労働省)
日本にいる方なら、おそらく知っている方が多いと思います。日本では、全国統一短縮番号(#8000)を押すと、お住まいの都道府県の医師や看護師からアドバイスを受けることができるというものです。
詳しくはこちら↓
友人の中にも、子供が熱を出して痙攣し、救急車を呼ぶべきかアドバイスを受けたことがある人がいます。その時は、大事をとって救急車を呼んだそうです。
でも、海外にいる人はそんな番号使えないし、国際電話なんて高いし...。
大丈夫!別の方法があります!
上記で調べると、各都道府県で繋がる相談窓口の電話番号が出てきます。
例えば、北海道にお住まいの方が電話するべき電話番号と、対応してくれる時間(月~金曜日 19:00~翌朝8:00、土・休日 19:00~翌朝8:00)が書いてあります。
昼間は病院が開いているので対応していないようです。
ただ、埼玉県だけは24時間なので、助かりますね!
自分の出身の県が心強いかもしれません。また、内容を説明するときにも、海外からかけていますが、○○県出身です、などと答えられるでしょう。
さあ、その固定電話にどうやってかけますか?
国際電話はとても高額ですよね...。私は日本で、海外との通話が月額10万円を超えたことがあります。(色々無知でした。今なら絶対こんなことにはなりません。)
スカイプは持っていますか?LINE電話は持っていますか?おそらく、海外に住む予定の方、住んでいる方なら大体の人はアカウントを作成済みでしょう。
両方とも、顔を見て通話ができる無料アプリケーションです。しかし、どちらも、
①相手がネットのある環境にいること
②相手がスカイプやLINEのアカウントを持っていること
が条件になります。
では、日本の固定電話(先程紹介した北海道や埼玉県の相談先)にかけるにはどうしたらいいでしょう。
※スカイプやLINE電話の有料で提供している通話サービスを利用しましょう。
Skypeの場合、クレジットカードで、スカイプクレジットを購入。私は600円分を購入し、アメリカに30分、日本にも何箇所か用事でかけ、それでもまだ375円分残高があります。例えば、私は実家の固定電話に2円/分でかけることができます。月々のプランもありますが、そんなに頻繁に用事がない方は、600円分の購入で間に合うと思います。とても便利なサービスができたものですよね。
このサービスを使えば、たった600円でお金や時間を気にせず、相談をすることができます。
3.海外の日本人学校、補習授業校に通学するお子様がいる場合
2017年1月から、海外の日本人学校、補習授業校に通学するお子様(または通学されていないご兄弟も可)が原則ですが、メールでこども医療メール相談をすることができます。皮膚や検査結果などの画像添付をし、看てもらうことができますね。
通学するようになったら、連絡先をもらえます。ここに連絡先を載せないのは、小児科医個人のメールアドレスが記載されているからです。
ただ、こちらも、急病の場合には現地で診療をし、意見を聞いて不安を取り除く、セカンドオピニオンとして聞く、という場合に利用しましょう。
※予防接種に関しては、年齢を問わず、大人でも聞くことができますよ。
まとめ:子供は、すぐ風邪を引いたり、熱も出しますし、中耳炎に手足口病、まだ抵抗力が低いので、色々な病気にかかりやすいです。また、場所によっては蚊に刺されてデング熱、海外ならではの病気にかかることもあるかもしれません。そんなときに、もちろん現地の病院にもかかりますが、メールやオンライン通話を通して、日本の専門家の意見を聞けるのはとても心強いことだと思います。
この記事が、海外でお子様と一緒に過ごす方の力になれたら幸いです。