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海外赴任!日本人学校と現地校、インターナショナルスクール、どれを選んだらいいか?メリットとデメリット(体験談あり!)

 

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海外へ赴任することになっても、海外には日本と同等の教育を受けることのできる日本人学校があります。しかし、今の時代、語学は大事だなあ!と思って、インターナショナルスクールをはじめとする現地校に入れようか、悩むところだと思います。

 

私自身、英語をはじめ、外国語が流暢ではないので、話せたらいいなあ、子どもにも話せるようになって欲しいと思っています。

 

今日は、海外に赴任する、または移住を考えているなど、子どもの学校を選ばなくてはいけない時に参考になる情報、そして、私の体験談を書きたいと思います。

 

  1. 日本人学校へ通うメリット・デメリット
  2. インターナショナルスクールへ通うメリット・デメリット
  3. 現地校へ通うメリット・デメリット
  4. 学校を選ぶ際のポイント
  5. 体験談

 

 

1、日本人学校へ通うメリット・デメリット

 

日本人学校は、国外に住む日本人の子どもを対象に日本国内の小・中学校と同等の教育を行う学校です 。国によっては、幼稚園から、または小学校から中学校まで、または高校までと、需要によって分かれます。日本から、教員も派遣されており、日本と同等の質の高い教育を学ぶことができます。

 

▼メリット

〈 子供の面 〉

・子どもがすぐに馴染む。

・日本と同様の学習内容で、帰国後も進度を心配することがない。

・生徒数が少ない国では、先生からの目が届きやすい。

・現地校と比べると、算数や数学など、理系のレベルが高い。

・児童生徒の学力レベルが高く、刺激を受ける。

・日本の文化を学ぶことが出来る。

・マナーや礼儀を学ぶことが出来る。

・英語や現地語を、外国人から直接学ぶことが出来る。

・現地との交流など、外国ならではの交流がある。

 

 

〈 親の面 〉

・費用は500~600ドルと高いが、駐在の場合、企業や国が援助してくれる。

・学校や、親同士のコミュニケーションが取りやすい。

 

 

▼デメリット

・個人で学費負担を考えている場合は、高い。

・英語や現地語を覚えるには、時数が少ない。

・学校内は、基本的に日本の中にいるようなもので、国際交流が少ない。

・北米など、日本人学校がない場合もある。

 

 

2.インターナショナルスクールへ通うメリット・デメリット

 

▼メリット

〈 子供の面 〉

・英語や現地語に触れる時間が長い。

・国籍が様々な場合が多く、外国の文化に触れたり、国際交流ができる。

・教師が外国人児童の扱いに慣れている。

・アメリカなど各国の学校(大学)に進学しやすい。

 

 

〈 親の面 〉

・子どもがバイリンガルになるかもしれない。

・学校や親同士のコミュニケーションが英語で、通じやすい。

 

 

▼デメリット

・子どもが慣れるのに時間がかかる。

・日本語の読み書きや、日本の児童が勉強している内容に遅れる可能性がある。

・日本の礼儀を学ぶ機会が減る。

・個人で学費負担を考えている場合は、高い。

・狭き門の場合がある。

 

インターナショナルスクールに通っていた過去があっても、他の国へ行って、その学校が人気で、入学できなかった子どもを見たことがあります。

 

 

3.現地校へ通うメリット・デメリット

 

▼メリット

〈 子供の面 〉

・英語や現地語に触れる時間が長い。

・外国の文化に触れたり、国際交流ができる。

 

〈 親の面 〉

・子どもがバイリンガルになるかもしれない。

・インターナショナルスクールより費用が安い。

・英語圏以外に赴任した場合は、トリリンガルになる可能性もある。

 

 

▼デメリット

・子どもが慣れるのに時間がかかる。

・日本語の読み書きや、日本の児童が勉強している内容に遅れる可能性がある。

・日本の礼儀を学ぶ機会が減る。

・学校や親とのコミュニケーションが現地語になる。

 

 

4.学校を選ぶ際のポイント

 

一番大切なのは子供の気持ちです。

 

時には、子どもに苦労をさせてでもと思い、インターナショナルスクールや現地校に通わせる場合があります。

 

その場合、それでも馴染む子どももいれば、1年かかっても馴染まない子どもがいます。後者の場合、勉強へのやる気がなくなる、というケースもあります。

実際に、やる気を失い、現地校から日本人学校へ転校、その後は日本人学校でリーダーシップを取るなど、いい方向に変わっていった子どもを見たことがあります。

 

また、子どもの一日は長く、得ること、愉しいこと、進歩することがたくさんある中で、子どもの意思を尊重しない進路が、せっかくの一日、一年を無駄にしないとは限りません。

 

まずは、子どもの意思を聞き、それから親の意思も伝えてみましょう。押し付けるのではなく、それから、結果を決めるといい結果になるでしょう。

 

そして、子どもの年齢も考慮しましょう。

親の離婚や死別などで、海外にある両親の実家に日本から戻り(子どもは日系やハーフ)、日本の学校から、急に現地の中学、高校に入って苦労した話を二つ聞いたことがあります。

最初は現地の言葉が理解できず、本当に苦労したそうです。卒業も、先生がおまけをしてくれたと聞きました。

 

ある程度の年になると、周りに馴染むにも時間がかかる上、言語を覚える上でも不利になります。

 

ただ、その知り合いは、親の都合により海外で永住をすることになったため、日本人学校に通うという選択肢はなかったので(もちろん一般の方には学費も高いですし)、苦労してバイリンガルになりました。

 

日本で英語などに慣れていた環境があれば、また本人にやる気と希望があれば良いと思うのですが、環境に馴染むこと、勉強にも負担があることを知っておきましょう。

 

勉強面では、日本に帰ってから、平仮名や漢字などがわからず、国語だけでなく算数など他の科目もついていけなかったと言っていた知り合いもいます。

 

個人的には、赴任期間はあまり関係ないような気がします。1年でも、本人が現地校やインターナショナルスクールにチャレンジしたいと言えば、プチ留学のようにやってみても良いのではないでしょうか。日本に帰国しても、1年分くらいの勉強なら、本人にやる気さえあれば取り戻せます。

 

 

5.体験談

 

私の子どもは現地校へ通っています。年中から現地の私立の幼稚園に入学し、午前中は英語で、午後はスペイン語での授業があります。そして、土曜日は日本語を習っています。

 

現地校の入学金は1000ドルで、月に、日本円にすると4万円ほど払っています。それ以外に発表会があれば、衣装代など、遠足があればバス代などがかかります。また、年の教材費は500ドルほど支払っています。ただし、長期の休み中、2ヶ月分は学費を支払っていません。

値段や支払う期間などは赴任する国によって異なります。

 

家庭では、スペイン語を聞く機会もありますが、ほとんど日本語を使っていますので、学校での勉強はなかなか言語の整理ができていないようです。また、話すときに文法が間違っていたりします。

それでも、学校では友達と遊び、誕生会には必ず行きたいと言います。

ただし、日本人同士で遊んでいるときのほうがコミュニケーションが円滑ではあります。

 

日本語を習ってはいるものの、それは日本語を話す友達を作るのが目的で、読み書きが100%できるように、と思って通わせているわけではありません。今は年長ですが、まだ平仮名もほとんどでできません。

 

現地校に通わせていて困ることは、お母さん方とのコミュニケーションです。流暢に現地語が話せればいいのですが、難しいので、なかなか輪に入ることができません。それでも、シャイな日本人と比べると、外国人は外国人に優しいので、親切にしてもらっています。

 

また、日本の学校のように、自分たちで掃除をしてきれいに学校を保つことがないのは残念です。また、先生の話を良い姿勢で聞く、などという日本人らしい礼儀やマナーを学ぶ機会はないです。日本人の子どもの礼儀はダントツで素晴らしいです。

 

長期の休みに日本人学校に体験入学させたいのですが、それも日割りで学費がかかってしまいますので、高い学費を考えると躊躇しています。一人ならまだしも、二人となると、企業や国の援助がなければ、個人ではなかなか難しいと思います。月に二人で1000~1200ドル程度かかってしまいますから。

 

 

 

まとめ

 

事前の情報収集として、各学校のブログやFacebook(現地校だと宣伝のためにページを作っていることがあります)を見てみると良いでしょう。

 

事前に、子どもの意見を聞き、焦らず方向性を決めてみましょう。そして、現地に着いてから、学校を見学してから決めるのも一つの手だと思います。

 

お子さんにとっても、親御さんにとっても、楽しい学校生活が送れますように!