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オンラインで授業が始まる!「生活科」で、何を教えたらいいか困っていませんか。

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コロナウィルスの蔓延により、学校は閉鎖。春休みを終えて始まるかと思いきや、学校再開延期。オンラインで授業を始める、または始めた、というニュースを見かけることも多くなりました。

 

そこで、今日は、久しぶりのブログになりますが、もうすでにオンラインで授業を始めて一カ月経ったので、そこでの経験やシェアしたいことを、少しずつ書いていきたいと思います。

社会科だったら、教えられる

 

 

例えば、社会科だったら、

・大仏を模造紙に書く

・都道府県カルタをする

などという体験を伴う活動はできませんが、それなりに教えることはできます。

 

私の場合、パワーポイントを作成して行っていました。ただ、回線が不安定だと、ZOOMで共有できないという問題があったりして、今はワードで作成したものを使っています。shift,alt,vを押して、uを押し、ワードの上の余計な部分を消して、大きく画面が映るようにしています。戻したいときは、escを押します。

 

ただ、全部を書いてしまうと、児童に考えてもらう機会がないので、要点だけを書いておき、写真や教科書を使うなどして教えています。また次回、詳しく書きたいと思います。

 

困ったのが「生活科」です。

学校探検、通学路探検、野菜を育てる、町探検、公園探検、おもちゃ作りなど、

活動を通じて、学ぶことが多いのが生活科です。

 

オンライン授業を始めたとき、「え、オンラインで何する?」と一番困ったのが生活科でした。

 

インターネットで検索すると、あるニュースに、学校の草花を見せてまわる、というのにヒットしました。それはいい考えだと思いました。

 

以下、私が実際にやってみたオンラインでの「生活科」授業です。

 

前例のないことで、実験と言っても過言ではありません。

 

まずは、春休みが長かったので、

・春休み発表会をしよう

・・・春休みの楽しかったことを伝える、ということをしました。ノートに書いてもらいました。家族の前でも発表してもらいました。人数が少ないので、発表までこぎつけられたと思います。

 

・「じぶんでできるよ」

・・・まずは、家での一日を振り返り、自分の生活を見つめなおしました。時計や午前、午後の復習にもなりました。

 

特に今回は、休みの期間が長かったので、早寝早起きができているか、規則正しい生活ができているか、食事をきちんととっているか、お菓子を食べすぎていないかなどと振り返り、生活を見直す必要があると思いました。

 

それから、おうちの人がしている家の仕事を知り、自分でできることがないか考え、実行するということを宿題にしました。そして、最後は、母の日も近いので、感謝の気持ちを込めておうちの人に手紙を書きました。

 

折紙の花も作りましたが、オンラインでの折紙は難しかったので、もうしないことにしました。何か贈りものを作る機会でも、折紙ではない別の形で行いたいと思います。どんなに簡単だと思って説明しても、理解できない児童がいて、手伝ってあげられないからです。

 

ばんぐみ | NHK for Schoolのビデオも、10分流すと長いので(親に手抜きしているとも思われたくないため)、10分のビデオの一部分を見てもらいました。

 

・「みんなでつうがくろをあるこう」

・・・通学路の安全については大事なことなので、学習に入れたいと考えていました。実際に歩いて回れた方が記憶に残るとは思いますが、何もしないよりはマシだと考え、授業で取り上げました。

 

携帯電話で、教科書の表札や危ない個所のイラストの写真を撮り、それをパソコンに取り込み、共有画面で見せて、危ないところはどこか、話をしながら進めました。地震時の対応も大事だと思い、確認しました。

 

ここでも、町の安全を守る町内会の人の活躍など、

ばんぐみ | NHK for Schoolのクリップを使いました。

 

・自然の観察

・・・自宅の庭が運よく広いので、旬ってなんだろう、旬のくだものを探そう、というテーマで、庭にある果物をスマートフォンで見せながら歩きました。鳥が食べた後の果物を見せたり、鳥の巣を見せたり、外出自粛で外に出られないストレスを少しでも、自然を感じて発散してもらおうと思い、行いました。

 

これは、季節によって、できる場所とできない場所があるかと思います。

 

それから、果実の種の観察も行いました。それぞれの果物で、持っている部屋、種の数、色なんかが違うね、とを一緒に学びました。香りや手触りなどは感じられませんでしたが、ある児童の保護者はトマトやバナナの種を、児童に切ってくれました。

 

一本線で見たままを描くこと、色も一色だけを使うのではなくなど見たまま塗っていくなど、簡単に観察の注意事項も学びました。

 

また、国語ではたんぽぽの学習をしているところです。とげのあるオナモミ、くっつくイノコズチやヌスビトハギの紹介をして、実際に校庭でも児童らは見た経験が前にあったので、庭を回りながら、さまざまな植物(草など)の種の移動の仕方を考えました。鳥のフンの話も。

 

・新聞づくり・・・コロナウィルスで、移動できない状況が続く中、みんなの気持ちを考えてみよう。そして、自宅にいるみんなをにっこりさせる新聞を書こうということをしました。これは、新聞の書く紙を配っておく必要があります。

 

まだまだオンライン授業は続きます。大変だと思わずに、新しいことを学ぶ機会だと思ってやると、とても楽しくできます。実は、私も、最初は面倒だと思いましたし、できないこと、失敗したこともたくさんあったと思います。でも、今は準備に時間はかかるけれど、楽しくやっています。

 

録画したビデオを見せるのではなく、児童の顔を見ながら授業をするというのは、とっても楽しいことです。私自身も自宅から簡単に出られない状況の中、児童から元気をもらっています。

 

参考になるかわかりませんが、前例のないことなので、アイディアとして、誰かのために書き留めておきたいと思います。