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現地校での子供の様子。非英語圏では、バイリンガルならぬ、トリリンガル教育も。

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私たちは、ある非英語圏の国に住んでいます。この国で出産をし、今は2児の母です。

上の子は、現地校の小学校へ、下の子は1歳です。

今日は、現地校での子供の様子を書いて、お子さんを現地校に入れようか迷っている方、子供に第二言語も話せるようになってほしいな、なんて考えている方、現在海外育児予定の方、お子さんの言語教育の参考になればと思っています。

 家庭の言語を何にするかは大事

うちの家庭内言語は、主に日本語です。

父親や祖母はスペイン語も話せますが、子供たちに日本語で話しかけています。

海外にいる限り、日本語をあとから学ぶのは大変難しいと思うので、家では日本語を、という強い考えがあってのことです。

 

家庭の言語を何にするかは、とても大事だと思います。その子供のアイデンティティに強く関わります。

もちろん母親の私は日本人なので、日本語で話しかけていたので、子供が幼稚園に行くまでは、彼はスペイン語をほとんど理解していませんでした。

 

彼の性格もありますが、なかなか意思疎通ができないため、最初は現地の幼稚園に行きたがらず、泣いてばかりいました。でも、あとからケロッと友達と遊んで、帰りたくないと言うんですよね。

 

それから幼稚園には行きたくないけれど、スペイン語学校の友人らの誕生日にはすごく行きたがっていましたので、友人関係はあまり問題がありませんでした。

カタコトだからいじめられる、とかそういうことは全くありませんでした。

 

それから2年、休みになると学校に行きたいと言い出すまでになりました。ややカタコトではありますが、先生が言っていることをこなし、友達と楽しく遊んでいます。

 

今はバイリンガル80%というところでしょうか。

もし、親が日本語もできるが、スペイン語で話す機会の方が多ければ、とっくに日本語を忘れているかもしれませんね。

 

実際に、親はバイリンガル、子供は日本語を理解するが話せない日系の方も多くいます。

 

私が見た限りでは、父親は父親の母語で、母親は母親の母語で、というのも、バイリンガルとして落ち着くようです。

 

現地校の良いところ トリリンガル教育!?

 よく、お子さんの第一言語を気にされる方がいらっしゃるのですが、私は何も気にしていません。あれもこれも中途半端になるのでは、と心配されていますが、一応学校の義務教育はスペイン語なので、スペイン語が100%には話せる・書ける・聞けるようになると考えています。

実際にそのような日系人が多くいますしね。

 

ここで心配なのは、日本語です。

話せることは、家庭で使っている限り問題ありませんが、日本語を書くようになるのは大変難しいです。

平仮名、片仮名、漢字、なんという数を覚えなくてはいけないんでしょう。

1年生の必修漢字の数は80字です。

覚えてしまえば簡単ですが、今からアラビア語を、象形文字を80字覚えてください、と言われたら、その大変さがわかりますね。

 

家で、プリントなどを使ったり、ノートに字の練習をしたり、日本人学校の国語ほどは手が届きませんが、字の練習は行っています。

http://ちびむすドリル

は、文字練習、社会科や算数などでも使えます。

 

現地校では、午後から英語を使って授業をしています。英語に力を入れた私立の現地校なのです。私たちには少々値段がはりますが、日本で通う塾代と英語塾代などを合わせた程度の値段です。

 

語学を習うのは高いので、お得だと思います。

 

先生が英語でコミュニケーションをとってくれるので、ある程度の日常的なことは理解し、発音しています。

 

ここで、頭がこんがらがってしまっていないのか、ということですが、子供はその都度、相手が何語を話すか考えて使い分けています。

言語の問題で癇癪を起したり、などは今のところ全くありません。

 

日本人学校と比較して

日本人学校で勤める私から見ると、算数や勉強の教え方などは日本人学校がよく考えられているなあと思います。

ただ、日本人の真面目さが学校のカリキュラムに凝縮されているように、子供たちは忙しく、色々四角くこなさなければいけない、というようにも感じます。

日本人学校として、文化交流などの機会もありますから、日本の学校より忙しいと思います。

子供たちは忙しい中でも、生き生きしていますが。

 

現地校の方が、伸び伸びとして、自由さはあります。

ただ、どちらがいいかはわかりません。

どちらにも良い点はあります。

日本人学校も大好きです。

 

お子さんとよく話す

選択肢がある場合、お子さんの意見をよく聞くのも大事かと思います。

親に決められた、意見を押しつけられた、ではなく、本人の意見を尊重し、積極的に周りと関わる学校生活を送るには、

やはりお子さんとよく話す、ということも大事ですね。

うちは、日本人学校の学費は払えませんので、現地校に通っていますが、休みの日など通わせられる機会があれば、本人も行きたいと言っているので、行かせてみたいです。