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海外に出てみよう!JICAボランティア、青年海外協力隊のメリット、デメリットとは?

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日本人は、日本で生まれ、日本の文化を持つのですから、日本が住むのには最適でしょう。それでも、海外に出る人は、多少変わっていると言えるかもしれません。

 

かくいう私も、日本からかなり離れた国で暮らしていますが、ここまで働きに来た、住みに来た日本人の傾向を見ると、日本の社会から少しズレている人が多いと思います。

(※日本から派遣される日本人学校の教員、大使館派遣はこの傾向には当てはまりません。)

 

JICAボランティア、一度は挑戦しようと思ったことがある方も多いのではないでしょうか。

海外に住んでいるので、JICA事務所で働く人、ボランティアで派遣されている人、OBとして日本でまだ活動を続けている人なども、周にいます。

私は未経験ですが、活動を見たことも、お話を伺ったこともあります。

 

今日は

  1. JICAボランティア(青年海外協力隊)とは?
  2. メリット・デメリット

について書きます。

 

 

 

1.JICAボランティア(青年海外協力隊)とは?

 

 

JICAの行うボランティアは、日本政府のODA予算により、独立行政法人国際協力機構(JICA)が実施する事業です。開発途上国からの要請に、それに見合った技術・知識・経験を持った人を募集し、選考、訓練を経て派遣します。

 

そして、その心意気は「開発途上国の人々のために生かしたい」と望む方です。

 


JICAのホームページには、

主な目的として
(1)開発途上国の経済・社会の発展、復興への寄与
(2)異文化社会における相互理解の深化と共生
(3)ボランティア経験の社会還元

と書かれています。

 

要するに、開発途上国でボランティアをして社会を助けること、

日本とは違う文化を理解する、そしてまた理解してもらうこと、

そして、その経験を日本社会に持って帰り、社会に生かすことです。

 

応募できるのは20~39歳(青年)、40~69歳(シニア)の方で、日本国籍を持つ方です。募集期間は年2回あり、活動分野は農業関係、看護師や保健師など保健衛生に関すること、教育文化、スポーツなど多岐にわたります。

 

自分の持っている知識や技術、経験などを開発途上国で生かすように応募します。

 

派遣期間は原則2年間ですが、1年未満の短期ボランティアや、目的達成のため任期を更新して、3年間ボランティアをしていた人もいました。

 

募集時期と募集要項は

募集情報 | JICAボランティア

で随時チェックしましょう。

 

日本語教員や算数、コンピューターなどを教える教師、体操、野球などスポーツを教える先生、また、日系社会で福祉を担当していたボランティアの人もいました。

 

 

2.メリット・デメリット

 

 ▼メリット

 

・国のお金で語学を学ぶことができる。

現地に派遣されるのに、日本語だけでは困りますよね。アフリカならフランス語など、南米ならスペイン語やポルトガル語、それぞれの派遣先に合わせて、語学のプロが、合宿による訓練時に指導してくれます。

お金がかかる語学の勉強を、短期でプロが無料で教えてくれるなんて、素晴らしい仕組みです。

・準備金、渡航費、国が負担。

・現地でも日本人からのサポートを受けることができる。

・最低限の生活費が支給される。

帰国時には、200万円程度(月額×24ヶ月)の新生活支度金なるものが振り込まれています。

・ボランティアの経験が自信に繋がる。

 

 

▼デメリット

・2年でできることには限りがある。

1年目は慣れるのに精一杯

2年後も、自分のお金でボランティアを継続している人、または日本から支援している人も知っています。そういう方は素晴らしいと思います。

・シニアボランティアやJICA職員と比べると薄給。

私自身、JICA職員の方のお子さんに、悪気は無いのですが、

「ぼくは○○(外国)に旅行に行くんだ。○○(私の名前)さんは貧乏だから行けないでしょ。うちはお金持ちなんだ。」と言われたことがあります。隠さずとも、お金はありませんけど。

・家族は帯同できない。

・危険なこともある。

この二点についてですが、日本に家族を残してボランティアに参加されていた青年海外協力隊の男性が、交通事故にあって脳死になったことがありました。そのあとの彼の行方はわかりません。うわさでは、脳死のまま飛行機で帰国されたと聞きました。日本でも起こりうる交通事故ではありますが、その他強盗、泥棒など、治安の悪いところもあります。

・派遣先によっては、お給料を払わなくていい教員(職員)として、労働が多く課せられる場合がある。

実際に何件か聞いたことがありますが、派遣先から見ればお給料を払わなくて良い、シニアボランティアなどを派遣されると、機械なども無料で援助されるので、そういうことを目的に雇われる場合があります。派遣された先の環境があまり良くない場合は、現地の事務所から交渉してもらいましょう。それで改善された場合もあります。

 

 

まとめ

 

海外に出てみたい人は、あの手この手を探って、チャレンジしてほしいです。その一つのチャンスが青年海外協力隊です。

 

特に、看護師や保健師さんは、一番最初に開発途上国の子供たちの健康を助けることができます。

スポーツなどの経験者は、一生懸命指導すれば、指導した相手が国を背負うリーダーに育ってくれるかもしれません。良い国づくりには良い人材が必要です。

農業に対する知識のある方は、そこの食糧事情を改善できるでしょう。

 

自分の資格や特技を是非現地の方のために生かしてください。

とても喜んでくれると思いますし、あなたを歓迎してくれると思います。

 

また、その経験はあなたの一生なくならない財産になります。苦労したこと、取り組みで工夫してみたこと、相手が喜んでくれたこと、見えない財産にもなりますし、実際に新しいお仕事でも誇りを持って語れる経験になるでしょう。